有名サロンのエタラビが業務停止命令!そして破産!?

全身脱毛で有名なエターナルラビリンス(以下エタラビ)に対して、消費者庁から2016年8月25日から9ヶ月間の業務停止命令が出されました。

更にこの後、この業務停止命令が引き金となり、2017年4月6日に破産手続きの開始がエタラビを運営する会社から発表されたのです!

業務停止命令だけでも驚きますが、そこから破産までしてしまうとは、やはり業務停止命令の影響は大きかったのでしょうね。

このエタラビというサロンは、皆さんも1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

たくさんの広告を出し、全国にも展開をしていた全身脱毛で有名なお店です。

そんなに大きな脱毛サロンが業務停止命令を受け、そして破産してしまうほどの事態が内部では起こっていたという訳ですね。

脱毛サロンは最近ではたくさんの方々が通う、今や私たち女性にとってとても身近な存在です。

もし、自分の通っているお店が業務停止や破産してしまったらと思うと、決して他人事とは思えませんね!

業務停止命令を受けたエタラビ、このサロンでは一体何が起きていたのでしょうか?

業務停止命令を受けたエターナルラビリンスとは・・・?

エタラビ 業務停止命令

消費者庁から業務停止命令を出されたエタラビを経営していたのは株式会社グロワールブリエという会社でした。

2002年に創業し、最終的には全国に約100店舗を展開するまでに広がり、業務停止前の2016年1月の時点では従業員が約500名もいたそうです。

エタラビは全国的にも有名で、芸能人が広告モデルになったりと、宣伝にとても力を入れていました。

ホームページを見てみると、店舗の内装も高級感漂う雰囲気ですね。私も実はちょっとだけ気になってはいたサロンだったりします。

業務停止命令を受ける以前には、フリーペーパーなどにもたくさん広告を出し、キャンペーンを宣伝していました。

このように私たちにとっては、脱毛サロン選びの際に選択肢の1つに入ってもおかしくないぐらいネームバリューのある存在だったという訳ですね。

そんな順調な経営とも思えたエタラビは、2016年8月24日付けで業務停止命令を受け、破産してしまいました。

当然、破産となればサロンの運営は継続できませんので、エタラビ会員の方への影響もかなり大きかったことでしょう。

脱毛サロン大手とも言えるエタラビは一体なぜ業務停止命令を受けてしまったのか、その理由を調べてみました!

ちなみにエタラビの負債総額は、平成28年9月度の決算時においてなんと49億6400万円!

全国に広く展開していたエタラビが、こんなに莫大な負債を抱えてしまったことに驚きます。

エタラビ、業務停止命令に隠された真実

消費者庁から出された業務停止命令の理由には以下の理由がありました。

エタラビが業務停止命令を受けた理由1 誇大広告を出していた

エタラビは自社のスマートフォン向けサイト等に、脱毛月額9,500円との記載をしていました。

月額制とは、やめたいときにやめられて低価格で脱毛が出来るという点で、近年とても人気のコース制度ですね。

エタラビも月額制の脱毛サロンだと伝わるように広告に掲載をして、たくさんの新規顧客を獲得していました。

しかし、実際には月額制9,500円という脱毛コースはなく、17万円を超えるコースを勧めていたのです。

9,500円というのは、代金を一括で支払った時の1ヶ月当たりの負担金額だったのです。

更には、「今なら初月+2ヶ月目も0円、2016年2月29日まで!」などとキャンペーン申し込みの有効期限があるかのような掲載をし、実際には期限を過ぎても「2016年3月31日まで!」と期限を延期して同じ表示を繰り返していました。

「お得なキャンペーンが終わる前に急いで申し込みをしなきゃ!」という駆け込み需要、消費者の心理を利用した広告ですね。

月額9,500円と思って行ってみたら、実際は17万円もするコースを勧められてしまうなんて話が全く違いますし、そもそもそんな高額の契約を急に言われてもお金や心の準備なんてできませんよね。

しかも分割支払いにすると、分割手数料がかかるので1ヶ月当たり9,500円ではなくなってしまいます。

分割支払いで毎月9,500円だったならまだギリギリ納得も行きますしセーフの領域なんですが、驚くべきことに分割にすると9,500円より多くお金を取られてしまう訳です。

このようなエタラビの違反広告を見て来店し、契約をしてしまった方が全国で何百人といたと思います。

おかしいなと思っても、スタッフの営業トークに反論できないままに契約、支払いをしてしまった方も、当然いたことでしょう。

こういう不当な営業方法を見ると、我が事のように悔しく腹立たしい気持ちになりますね。

エタラビが業務停止命令を受けた理由2 解約、返金に応じなかった

実際の体験談として、ある方が契約した当日、家に帰ってから「やっぱりおかしい」と思い解約を申請したけれど、返金をしてもらえなかった……ということもあったようです。

エステや脱毛では、期間や金額が一定以上を超える場合に限り、契約から8日以内であればクーリングオフ制度を利用して解約することができます。

しかしエタラビはその解約を拒否したり、契約を交わした店舗に来ないと解約することはできないなどと言い、返金を不当に遅らせるということをしていました。

さらに解約手続きまで終えたとしても、今度は「銀行のシステムトラブルで返金処理ができない」などという嘘まで言って、返金を渋っていたという話もあります。

これらの行為が特定商取引法違反となり、業務停止命令の一因となりました。

エタラビが業務停止命令を受けた理由3 必ず予約が取れると嘘をついていた

エタラビでは、新規のカウンセリングの際に予約について「1ヶ月に1回は必ず予約が取れます」などと、予約は取りやすいと思わせるような説明をしていました。

実際には予約が取れていたのは初めだけだったり、初めから予約が取れずにローンの支払いだけが続いていたというケースなどが多発し、酷い時には予約の電話に誰も出ないという状態になり消費者庁へのクレームが多く発生していました。

これはコースの契約を判断する上で大きな判断要素となる「予約の取りやすさ」について、真実と異なることを告げて勧誘をしていたということになります。

この嘘も、役務の内容に関する不実告知という違反になり、業務停止命令の理由とされました。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、脱毛は毛周期に合わせて2~3ヶ月に1度の間隔で通うことが最も効果的な施術です。

この毛周期に合わせて施術をしないと、脱毛完了までにかかる期間が大幅に伸びてしまうのです。早くても遅くてもダメなんです。

それなのにエタラビ側はそれを守ってくれない、人によっては1度も施術を受けられていないのにローンの支払いだけが続くなんて、もはや詐欺だと言っても良いぐらいの酷い状況ですよね。

余談ですが、エタラビがこのように予約が取れない状態になったのは、スタッフなど人員の不足や脱毛機器の台数不足が考えられます。

明らかに店舗で許容できるキャパシティを超えているのに新規契約だけを取り続けた結果、予約をこなすことができなくなってしまったのでしょうね。

このような状況で「予約は必ず取れます!」などと断言していたエタラビのスタッフは、一体どんな気持ちでカウンセリングをしていたのでしょうか……。

エタラビが業務停止命令を受けた理由4 契約書面に不備があった

契約期間が1ヶ月を超え、金額が5万円を超えるエステや脱毛を契約する際、私たち消費者が必ず受け取ることになる書類が2つあります。

1つは「概要書面」という契約をする前に渡される書類です。

契約をするかしないかを判断する為に、知っておくべき情報が記載されています。

まだ契約がされていない時点で交付され、内容などの十分な説明を受けてきちんと把握するための書類です。

もう1つは契約をする際に交付される「契約書面」です。

これにはサービス内容や条件、クーリングオフ、中途解約などについての情報が記載されています。

契約をするにあたり正しい情報を消費者に提示し、自由な意思決定をするための書面です。

これら2つの書類には記載しなければならない事項が事細かく決められています。

そして、契約期間が1ヶ月以上あり支払い額が5万円よりも高い契約を結ぶ際には、この2つの書面を消費者へ渡すことは特定商取引法によりお店側に義務付けられています。

しかしエタラビではこの概要書面を渡さなかったり、契約書面に担当者の氏名を記載しなかったりという違反をしていました。

この違反も悪質だとして業務停止命令の理由となりました。

概要書面や契約書面は、サービス内容や料金、解約方法などをお店側と消費者がお互いに確認をする大切な書類です。

契約をした後に、なにかおかしいなと思う点があっても、記載されていないことがあったり内容に間違いがあると、お店側の不当を証明できません。

高額なエステや脱毛を契約する際には、必ずこの2つの書面が交付され、内容にも不備がないかを確認することが大切です!

仮にエタラビのように書類を渡さなかったり、書面上に明らかに怪しい点があった場合は、そのお店との契約は避けるようにしましょう。

業務停止、そして瞬く間に破産申請

上記のような違反の中でエタラビの営業は続けられていましたが、消費者センターへ契約者からのクレームが5年間で約500件ほど寄せられていたそうです。

そして、その事態を重く見た消費者庁から業務停止命令を受けたのですが、エタラビを経営する株式会社グロワールブリエは当初その事実を否認していたそうです。

実際の契約者からこれほどのクレームが寄せられ、消費者庁から業務停止命令まで受けたにも関わらずそれを知らないふりするなんて、エタラビの経営者たちは私たち契約者のことなんて一切考えていなかったのでしょう。

当然ながら消費者庁に逆らうこともできず、結局は業務停止命令を受け入れるしかなかった訳ですが、それにしても考えさせられますよね。

ちなみに業務停止命令の内容はざっくり言うと、①新規の勧誘や申し込みの受付をしないこと、②新規契約を取らないこと、この2点でした。

よって既存のエタラビの契約者の脱毛はそれまで通り行われていましたが、予約が取りにくいことに変わりはなく、さらには業務停止命令に不安を感じた人からの解約が相次いで資金繰りが厳しくなり、とうとう2017年4月5日に破産手続きに至ったという訳です。

ここでも1番の被害に遭うのはエタラビの既存の契約者の方で、解約して返金してもらいたいと思っても経営会社には資産が残ってないので回収は困難だという見通しだったらしいです。

無い袖は振れない、を企業の側がやるんですから、悪質の一言に尽きますよね。

ちなみに以下はエタラビのホームページ上で公開されている破産手続きについてのお知らせです。

(PDFファイル) 破産手続開始決定のお知らせ – エタラビ

難しい単語が並びますが、確かに「お金が無いから多分返金できない」といった趣旨のことが書いてありました。

エタラビ契約者救済のための優遇措置

業務停止命令を受けその後破産してしまったエタラビでは、脱毛のサービスを受け続けることはできなくなってしまいました。

解約をして返金をしてもらうことが難しい状況の中、エタラビへ通っていた契約者の方々を救済する為に、一般社団法人 日本エステティック経営者会(JEM)による優遇措置が実施されることになったそうです。

JEMとは「エステサロンや脱毛サロンの経営者はしっかりと法律を守り従業員を教育しましょう」、「消費者に正しい告知をしましょう」という啓蒙のために作られた団体です。

この団体にエタラビが、契約者の方々の今後の措置を助けてもらえるようお願いをしたということですね。(泣きついた、とも言えますが。)

そしてJEMの理事を務めるミュゼにて、エタラビの契約者の方々は一定条件のもとで引き続き脱毛を受けられるようになりました。

一定の条件というのは以下の通りです。

  • クレジットカード、現金、信販契約で代金をお支払い済みの方
    →エタラビの1回当たりの定価の35%を支払うことで残りの回数分のサービスが受けられる。
  • 信販契約ご利用、現在お支払い中で株式会社日本プラム、株式会社ダブルラックとご契約の方
    →今後も信販会社への支払いを続けていけば、ミュゼにてサービスの継続が可能。

「代金を支払い済みなのに、またお金を払わなきゃいけないの!?」と思うかもしれません。

しかしこれで解約をしてしまっても支払った代金は返って来ず、残りの回数も消えてしまうので、これまでの経緯をムダにしたくなければこの優遇措置を受けざるを得ないかなと思います。

少なくともエタラビを解約をして別の脱毛サロンで契約をするよりは、多少はお得なはずです。

ただそれでも、私たち(いわゆる被害者)の側に一部負担があるという点で、消費者の立場の弱さを感じてしまいますね。

脱毛サロンで高額な契約をする時に注意したいポイント

もし仮に、これを読んでいるあなたがこれから脱毛サロンに通おうと思っているのなら、そのサロンがモラルに則って正しく営業されているかをチェックしてください。

事前に口コミをチェックしたり、ホームページに書いてある料金プランと店舗のスタッフやカウンセラーが言っていることに食い違いがないかを注意深く観察しましょう。

特にサービスの内容、料金、月々の支払い、回数、有効期限、などは重要ですので、概要書面と契約書面の両方をしっかりと確認しましょう。

そして「思っていたのと違うな」と少しでも違和感を感じたならば、その日は契約をせずに一度帰ってから内容を咀嚼し、よく噛み砕きましょう。

クーリングオフ制度があるとは言え、エタラビのような悪質な営業を続けていたサロンではそれが通用しないかもしれません。

脱毛サロンに限った話ではありませんが、金額が高くなればなるほど、本来はじっくりと時間をかけて考えるべきなんです。

被害に合わないためにも、冷静かつ慎重な決断ができるようにしておきたいですね!

今後の脱毛サロンに求めること

エタラビは、あまり業界に詳しくない人でも1度ぐらいは耳にしたことのある、そんな有名脱毛サロンでした。

それがある日突然業務停止命令を受け、その翌年には破産手続き開始までに追い込まれたという事実は、私たち消費者にとっては衝撃的なニュースだったと思います。(エタラビでトラブルの経験がある方からすれば、当然だとお思いになるでしょうけど。)

ただ、もしかしたら今回のエタラビの業務停止命令のようなニュースは、美容業界において氷山の一角なのかもしれません。

脱毛に限らずエステサロン業界全体を見渡せば、あえてわかりにくい料金体系を提示していたり、しつこい勧誘をするサロンがあったりと、決して消費者を思いやって営業しているサロンが全て……とは言い切れない状態にあります。

私は、今回のエタラビ業務停止命令からの流れを受け、消費者庁が美容業界へもっと目を光らせてくれることを期待します。

そして美容業界でも今後は利益重視の考えから、消費者あっての利益であるという大切なことに気付き、意識を変えていってくれればなと思います。

以上、エタラビの業務停止命令に関する一連のレポートでした。参考になれば幸いです。